Ho-Ni III
この車両名称はあまり適切とは言えません。これまでの命名のルールでは、史実で実際に制式化されている車両についてはType 97 Chi-HaのType 97のように、一貫して制式年をつけた名称で実装されています。このルールに則ると、Type 3 Ho-Ni IIIの名称が適切です。
75mm Type 88 Gun
八八式七糎野戦高射砲と思われます。史実における貫通力はおそらく100mm程度であり、あまりにも貫通力が高すぎます。また、ゲーム内に既に相当物が存在し、7.5 cm Gun Type 5 Model.1がほぼ同一の貫通力、ダメージを持ちます。
75mm Type 90 Gun
九〇式野砲と思われます。チヌ車の史実砲で、ゲーム内に既に実装されている7.5 cm Tank Gun Type 3とは史実的にほぼ同一、少なくとも貫通力などは完全に同一の砲であり、そちらの貫通力が(史実通り)通常弾で90mmであることを考えると、あまりにも貫通力が高すぎます。そもそも、八八式よりも貫通力が高いこと自体も不可解です。また、こちらについても7.5 cm Gun Type 5 Model.1がほぼ同一の貫通力、ダメージを持ちます。
総じて、史実に適切な砲が存在し、しかも既にゲーム内にあるにも関わらず、過剰な貫通力を持った不正確な砲が搭載されています。加えて、本車の史実砲は三式七糎半戦車砲であり、史実砲が搭載されていません。
以上を踏まえて、性能の維持を意識した、史実的な修正案は以下の通りです。
名称
Ho-Ni III → Type 3 Ho-Ni III
搭載砲
7.5 cm Tank Gun Type 3 AT
本車の史実砲です。Type 3 Chi-Nuの同一砲では初期砲としても性能が不足気味であるため、7.5 cm Tank Gun Type 5 model.1や、10 cm Experimental Tank Gun Kaiと同様に、7.5 cm Tank Gun Type 3の課金弾を通常弾とし、課金弾として新たに特乙弾名義の140mm程度の貫通力の徹甲弾を追加します。
7.5 cm Tank Gun Type 5 AT
名称以外は7.5 cm Tank Gun Type 5と同じです。
7.5 cm Tank Gun Type 5 Kai AT
名称以外は7.5 cm Tank Gun Type 5 model.1と同じです。重量も多少軽いかもしれません。
本案の優位性は以下の通りです。
・史実砲が搭載される
・砲性能が史実と乖離せず、史実的に同一砲である砲と砲性能が一致する
・「ホニIII車に五式七糎半戦車砲が搭載される」という"ありえるif"が最終状態である
・最終状態の可動域(砲射界、俯仰角)が史実よりも劣ることを、「三式七糎半戦車砲より大型の五式七糎半戦車砲を搭載したため」と理由付けすることが可能である
劣位性としては
・スーパーテスト内の状態より、わずかに最終砲での貫通力が劣る
ことがあげられます。
ただし、貫通力の差が微量であること、7.5 cm Tank Gun Type 5 Kai ATと砲弾を共用することになると想定されるType 5 Chi-Riの最終砲は貫通力が不足しており、これらを理由として当車がいわゆる「苦行」であること、同じく最終砲で砲弾を共用するType 4 Chi-Toは、強い車両とは言えないことなどから、本案の実装と共にそれらの砲性能をBuffしたとしてもゲームバランスに影響を与えないと考えられるため、この劣位性は十分に対処可能であると考えます。
Edited by STswamp, 16 March 2023 - 05:24 PM.